「カラミざかり」個人的考察・解釈ブログ

大好きな「カラミざかり」をひたすら語りたくて始めたブログです。個人的考察、解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。

「カラミざかり3」考察:飯田里帆の快楽堕ちENDを回避する方法はあったのか ~すべての元凶はあの男の行動~ (ネタばれあり)

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※カラミざかりの個人的考察をしていきます。個人的な解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

カラミざかりをvol.1からvol.3まで読んだ読者は、

こういった考えが頭に浮かぶのではないでしょうか。

「あのエンディングは避けられなかったのか」

「里帆と高成が付き合う未来はなかったのか」

 

そこで今回は、

「カラミざかり」シリーズのあの「快楽堕ち」ENDは、

どうにかして避けられなかったのかを考察します。

 

 

 

 

 

①「カラミざかり」シリーズにおける

ストーリー展開の必然性

 

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「カラミざかり vol.2」より

「カラミざかり」のレビューを見ると、

vol.2あたりから、

「急な展開だった」「夏祭りの下りが唐突」「大学生は何なの?」

などの、展開にまつわるネガティブなレビューがチラホラ目につきます。

 

ですが、vol.3まで読むと、

上記の展開はすべて

計算によって緻密に作られたものであったことがよく分かります。

 

vol.3ラストシーン、

里帆が喫茶店店長に抱かれる場面から遡り、

エピソードを逆算して考えていくと分かりやすいと思います。

 

「なぜ里帆は店長に抱かれた?」

=里帆が快楽堕ちしてしまったから。

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「カラミざかり vol.3」より

 

「なぜ里帆は快楽堕ちした?」

=里帆が藤野に開発されまくったから。

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「カラミざかり vol.3」より

 

「なぜ里帆は藤野に開発された?」

=高成や貴史と会わなくなって、その空いた時間に藤野と出会ったから。

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「カラミざかり vol.2」より

 

「なぜ里帆は高成や貴史と会わなくなった?」

=夏祭りで木戸先輩たちにレ〇プされた事件で気まずくなったから。

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「カラミざかり vol.2」より

 

上記のように逆算すると、「カラミざかり」の展開はすべて、

因果関係によって最後まで緻密に影響しあっていたことが分かります。

 

つまり、レビューで「唐突」と書かれた夏祭りの下りも、

夏祭りの事件があったからこそ藤野との出会いがあり、

藤野との出会いがあったからこそvol.3のエンディングがある、

と考えると、

すごく重要なエピソードですよね。

 

そういった緻密なストーリー構成に横やりを入れて、

里帆の快楽堕ちを阻止する可能性を考えるのは、

妄想でも非常に難しい行為です。

 

 

 

 

 

②飯田里帆の快楽堕ちENDを

回避する方法はあったのか

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

先述した逆算の図から分析すると、

里帆の快楽堕ちを阻止する唯一の手は、

「里帆と藤野を出会わせない」なります。

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

藤野のように、里帆の性的な可能性を切り開く男と里穂が出会わなければ、

里帆は快楽堕ちをせず、最終的なエンディングは別の展開になったと思われます。

 

 

では、どうすれば里帆と藤野の出会いを阻止できるか。

 

逆算から考えて、里帆が藤野と出会うことになった最大の原因は、

夏祭りのレ〇プ事件にあります。

 

夏祭りのレ〇プ事件で4人が疎遠になったからこそ、

空いた時間に里帆と智乃は、別の男たちと会ってしまうわけです。

 

 

では夏祭りのレ〇プ事件はなぜ起きてしまったのか。

 

僕は、その全責任はこの男の、この一言にあると思いました。

 

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「カラミざかり vol.2」より

貴史「いや…えと、彼女とかじゃなくて…」

 

「そこは『彼女です』とか言っとけぇェえーーーー!!」

 

って叫びたくなりますよね。

 

貴史がもし木戸先輩に対して

「彼女です」

と答えていれば、きっと木戸先輩は(さすがに)見逃したでしょうし、

木戸先輩に見逃されていれば、4人はこの後もずっとカラみ続けていたでしょう。

 

4人がずっと一緒にいれば、里帆は藤野と出会わないでしょうし、

高成も、里帆の相手が貴史だけであれば、

なんとか里帆と付き合うための打開策を考えることもできたはずです。

 

心理学には「単純接触効果」というものがありますので、

長い間ずっと一緒にいれば、その後里帆が高成に好意を持った可能性もあります

単純接触効果

繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。

(wikipedia「単純接触効果」より)

 

つまり、全ての元凶は貴史…。

高成が一度だけ過去に戻れるなら、

「彼女とかじゃなくて…」と言いかけた貴史の口を(手段選ばず)封じるべきですね。

 

(その後、智乃と里帆が高成や貴史と疎遠になったのは、

貴史が自己保身のため?に

「彼女とかじゃなくて…」と女子を売る姿にドン引いたからでしょうか。

高成はあのとき身を呈して木戸先輩に殴り掛かったから、

vol.3で智乃と普通に話せたってことかもしれませんね)

 

 

ちなみに、

貴史は夏祭りで野球部の先輩に遭遇した結果、部活をサボっていたことがバレ、

翌日から部活復帰予定という状況でした。

 

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

逆に、高成はこの日予備校が終わったため、夏休み中ヒマになっているはずです。

 

そう考えると、夏祭りのレ〇プ事件が起こらない世界線では、

その後の4人のセフレ関係は、しばらく高成、里帆、智乃の

3人でカラむことになった可能性が高いです。

 

 

智乃は高成が里帆のことを好きなのを察していますし、

3人で毎日会うようになれば、

智乃は何かしら高成の恋愛的な後押しをしてくれたかもしれません。

=高成と里帆が普通に付き合う世界線があったかもしれないということです。

 

そう考えると、本当にこのレ〇プ事件が憎いですよね…。

 

 

 

 

 

まとめ

 

「そもそもvol.1で、

4人がセフレ関係にならなければ、里帆は快楽堕ちしなかったんじゃないの?」

「ってことは全ての元凶は、貴史の家に押し掛けた智乃じゃん」

という意見もあると思います。

 

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「カラミざかり vol.1」より

 

しかし、桂あいり先生はそれを見越してか、

「4人がセフレ関係にならなければ里帆は寝取られなかった」

という可能性の光を事前に消しています。

 

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「カラミざかり vol.1」より

「私は…智乃ちゃんと海行こうって言ってるけど…」

 

 

vol.1の序盤↑ですでに、

「4人がセフレにならなくても、里帆と智乃は別の男とセフレになった可能性」

が示唆されています。

 

里帆と智乃がどういう目的で海に行く予定だったかは不明ですが、

女子高生が二人で海に行ったら、間違いなくナンパラッシュでしょう。

クラスメイトの男子にさえ身体を許す二人ですから、二人で海なんかいったら、

イケメンにナンパ → 快楽堕ちの未来が容易に見えます。

 

 

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「カラミざかり vol.2」より

(海に行く下りはvol.2でもわざわざ言及されており、

 何気ない日常会話の一部ではなく、

 しっかりと計算によって狙って作られたセリフだということが推測できます)

 

 

 

つまり、里帆の快楽堕ちENDを回避するためには、

第一に「里帆と智乃が二人で海に行く話」を中止させなければならず、

そのためには

どうあがいても高成、貴史、里帆、智乃の4人がセフレになる必要があります。

 

そして、

4人がセフレになった上で、夏祭りのレ〇プ事件を阻止する。

 

これが結末を変える唯一の方法だということが分かります。

 

 

 

 

では今回はここまで。

 

 

 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

カラミざかり3考察:里帆は最後店長に中出しされたのかを検証 ~桂あいりの恐怖の「叙述トリック」~(カラミざかり3 ラストシーンより)

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~カラミざかりvol.3 ラストシーンで、

里帆は店長に中出しされたのか~

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

カラミざかりvol.3、最後は店長の盛大な射精シーンで終わります。

このシーン、

「えっ!?とうとう里帆、中出しされたの…?」

動揺を隠しきれなかった読者も多いと思います。

 

(ラストの店長の射精シーン、拡大して結合部を確認しても、

コンドームを付けているかは分かりませんでした)

 

そこで、

今回はラストシーンで店長は里帆に対して避妊をしていたのかどうか

を考察していきたいと思います。

 

 

 

ラストシーン、

里帆はバイト先の喫茶店「ラッキー」の奥の休憩部屋で、店長とカラみ始めます。

部屋の内装はあまり描かれておらず、どういう部屋なのかは分かりません。

 

しかし一コマだけ、比較的はっきり部屋の内装が描かれており、

 

そこに「店長はちゃんと避妊していた」という可能性を示唆する描写がありました。

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

上記画像は、店長と里帆がカラみ始める直前に、一瞬部屋を写したシーンです。

里帆と店長がこの後使う布団の横に、小さな箱が確認できます。

 

これって、(サイズ、薄さ、縦横比から見て)

どう見てもコンドームの箱ですよね。

 

コンドームをしっかり用意しておくということは、

ちゃんと避妊する意思があったということですし、

そんな几帳面で用意周到な一面が垣間見える店長が、

どこぞの貴史みたいに「やべっ、ゴムなくなった」なんてこともないでしょう。

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

きっと店長は、里帆を抱ける今日という日に向けて、

(事前に布団の横にコンドームまでバッチリ配置しておくほど)

無茶苦茶期待に胸を膨らませていたんでしょうね笑

(店長のその用意周到のネットリした感じ、絶妙な中年臭さを醸し出してます)

 

 

つまり、この部屋にある小さい箱がコンドームだった場合、

ラストシーン、

里帆に店長が射精するシーンは、ちゃんと避妊されていた

ということが推測されます。

 

では、なぜ多くの読者は初見で、

ゴムありの可能性も十分に考えられたはずなのに、

「これって中出しされてる!?」と感じたのでしょうか。

(Twitterとかでも「最後中出しさせるのは許せない…」みたいな書き込みを多く見ます)

 

それは、vol.1からvol.3にかけてじっくり周到に用意されてきた、

桂あいり先生による心理的思い込み作戦による結果だと思われます。

 

 

 

 

 

①避妊にまつわる心理的揺さぶり

 

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「カラミざかり vol.1」より

 

vol.1からvol.3まで読んで、多くの方がお気づきでしょうが、

シリーズを跨ぐごとに、だんだんと里帆は避妊されなくなっていっています。

 

vol.1では当たり前のように避妊されていたのに、

vol.2では貴史、木戸先輩(未遂)、藤野が避妊しない描写がありました。

 

vol.3になると、最後の回想シーンも含めて、ほぼ全員が里帆に対して避妊せず、

作中、避妊が確認できたのは

なんと、回想シーンに登場する「優しさが取り柄の彼氏」のみ。

 

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「カラミざかり vol.3」より

(↑「優しさが取り柄の彼氏」のシーンで、開封済みのコンドームがある)

 

 

おそらく桂あいり先生は上記の

「少しずつ避妊をしなくなる流れを計算して描写していると思われます。

 

つまり、少しずつ読者の心に「里帆が妊娠するんじゃ…」という恐怖を与えて、

ページをめくるごとに焦燥感を増幅させ心を揺さぶる演出なっています。

 

「なんで誰も避妊しない? 大丈夫かな…。間違って中に出したら…」

と読者が焦っているところで、ラストシーンの店長の

 

「ふぐ…っ」ビュッ ビュルルッ ビュプルルッ

 

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「カラミざかり vol.3」より

のシーンが画面いっぱいに表示される。

 

「え、これ今までと同じで生だよな…!? え、ってことは、中出し…?」

と、頭が真っ白になってホワイトアウトしかけたのは僕だけではないはずです。

 

「vol.3で誰も避妊してなかったんだから店長もしてないに違いない」

と思い込まされているからこそ起こる現象です。

 

しかし、よーく見ると、先述したように、

部屋の隅にコンドームの箱があるため、避妊している可能性が高いわけです。

これって一種の叙述トリックですよね。

叙述トリック

登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、作中作(劇中劇)を交える、無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある。

(wikipedia「トリック (推理小説)」より)

叙述トリックは本来、文章で使われるからこそ成り立つトリックですが、

漫画にさらっと叙述トリックを持ち込んで、

実際に起きたこと以上の動揺、ショックを与え読者を翻弄する。

やっぱり桂あいり先生はすごい。

 

 

 

 

 

②中出しにまつわる心理的効果

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

読者がなぜ、店長は中出ししたと思い込んだかを上記で解説しましたが、

これって、最初から中出しが当たり前の漫画の場合、成立しない恐怖なんですよね。

 

vol.1からvol.2にかけて、里帆に「ぜったい外に…」というセリフを言わせたり、

しっかりと避妊の描写を描き、避妊の重要性をアピールすることで、

読者に「中に出せば妊娠する」という事実を確実に植え付けておく。

 

その上で、vol.3では里帆に対して誰も避妊をしない。

だからこそ読者は焦るんですよね。

 

一般的なエロ漫画のように、

徹頭徹尾、避妊なんて概念存在しないみたいに中に出しまくってたら、

読者はその世界観に慣れて、ヒロインが中に出されてもショックが薄いと思います。

 

カラミざかりにみられるように、

「この世界では避妊は当たり前」という情報を事前に与えておき、

中出しの際のショックを倍増させる心理テクニックを、

心理学ではコントラストの原理」と呼びます。

 

別の記事でも解説しましたが、

これは
「二つ目に提示されたものが一つ目と異なる場合、その違いがより強力に見える」
という効果になります(ヤンキーが猫を拾うとめっちゃ優しく見えるアレです)。
 
つまり、
「避妊しないのが当たり前の世界」で「避妊しない」より、
「避妊するのが当たり前の世界」で「避妊しない」方が、
よりインパクトが大きくなるっていうことです。

 

よく考えると、世の中のネトラレやBSS系の漫画って、絶対といっていいほど、

ラストにはヒロインが中出しされて、読者を絶望させる展開が多いですけど、

カラミざかりはそこをオシャレに叙述トリックでやってのけるところが

やっぱ特別ですよね。

(多分桂あいり先生は、飯田里帆というキャラクターをすごい大切に思ってて、

 中出しとかそんな無責任なことはさせたくないって思ってるんじゃないですかね。

 里帆は変な男には引っ掛かってるけど、DVとか傷が残るプレイとかはされてないし)

 

 

 

 

 

③まとめ

 

ラストシーンで店長が実際にコンドームを付けていたかどうかは、

桂あいり先生のみぞ知るということになりますが、

最後、店長に中出しされる里穂を見て

「もうこのまま〇んだ方がましなんじゃないかな…」

くらい落ち込んだ僕としては、

「里帆はちゃんと避妊されていた」という可能性が生まれただけでも救いです。

 

読者の脳を完全に破壊し尽くすことなく、

少しだけ救いのクモの糸を垂らしてくれる、先生のやさしさに感謝です。

 

もちろん、

「あの四角い箱はコンドームではない」

「店長はコンドームを用意していたが、勢いで避妊しなかった」

などの可能性もありますので、

この記事で書いたことは「答え」ではありません。

一つの可能性として受け取っていただければ幸いです。

 

(ちなみに、

カラミざかりシリーズにおいて、確定的な中出しシーンは一つもありませんでした。

そして、桂あいり先生の別の作品では、普通に中出し描写があります。

つまりカラミざかりシリーズでは、

何かしらの目的で、「あえて」描写しなかったのだと推測されます)

 

 

 

では今回はここまで。

 

 

 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

カラミざかり3考察:高成はいつからネトラレ属性に目覚めていたのか(カラミざかり3 ラストシーンより)

※カラミざかりの個人的考察をしていきます。個人的な解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

高成はいつから

ネトラレ属性に目覚めていたのか

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

衝撃の、高成がネトラレ属性に目覚めるエンディング。

カラミざかりvol.3の多くの読者は、

「高成はいつからネトラレ属性に目覚めてたん?」

と感じたと思います。

 

vol.3を見直してみると、高成がネトラレ属性なのを匂わせる描写は、

新山に連れられて里帆と藤野のセフレ関係を知らされた以前からありました。

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「カラミざかり vol.3」より

つまり高成は、里帆が藤野とセフレ関係なのを知って

脳が破壊されたわけではないということです。

 

 

vol.3で確認できる高成のネトラレ属性的描写として

様々な男達に犯される里帆を想像しながら、オナニーするシーンが挙げられます。

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

本来心底憎むべき事件である「夏祭りのレ〇プ事件」も、

このときの高成の脳内ではただのオカズになっています。

あのレ〇プ事件によって、里帆や智乃は心に消えない傷を負ったんじゃないかとか、

そういう発想がなくなるほど、高成が性的に興奮をしている様子が伝わってきます。

 

 

次に確認できるのは、

里帆が同じ保険委員の大石と共に先生に呼び出されるシーン

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「カラミざかり vol.3」より

 

この後高成は、里帆が大石に犯される妄想をしています。

(大石に関しては、そもそもこれまで里帆に何もしてない無実の男なので、

そんな大石を竿役にするほど、高成の妄想は病的になりつつあります)

 

 

上記二つのシーンのとき、高成は大学生の藤野の存在を知らず、

高成の頭の中ではvol.2までの、「貴史にネトラレた里帆」の構図しかありません。

 

 

では、過去のシリーズに高成のネトラレ属性を匂わせる描写がなかったか、

vol.1まで遡ってみます。

 

 

 

 

①VOL.1におけるネトラレ属性の伏線

 

カラミざかりvol.1において確認できる伏線として、

終盤、貴史の家でのシーンが挙げられます。

 

vol.1終盤のシーンにて、

高成は智乃とカラんでいるにも拘わらず、

貴史に犯される里帆をじっと見つめています。

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「カラミざかり vol.1」より

見てください。この恍惚の表情

 

このシーンを当時読んだ読者は、

「きっと高成はネトラレたショックで目が離せなくなってるんだ」

と思ったでしょうが、
実はこれはvol.3で完全に覚醒する、

高成のネトラレ属性の始まりだったことが分かります。

 

ちなみにこのシーンの前、高成はカラみ中の智乃に

「てか山岸。さっきよりギンギンなんだけど」

と言われています。

貴史に抱かれる里帆を見て、「さっきより」ギンギンになってるわけです。

つまり、完全にラストへの伏線ですよね(vol.1から伏線バリバリって凄い)。

 

 

今思えば、vol.1の序盤で、

里帆に似たAV女優のAVを見ながら高成がオ〇ニーするシーンがありますが、

オ〇ニー中の高成の頭の中で「AV女優=里帆」となってるなら、

「知らない男(AV男優)に犯される里帆」

を見て高成は興奮してるってことですよね。

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「カラミざかり vol.1」より

こういったシーンからも、高成のネトラレ属性の伏線が垣間見れます。

 

 

 

 

②VOL.2におけるネトラレ属性の伏線

 

vol.2においても、いくつかネトラレ属性の伏線が確認できます。

 


序盤、ゴム無しで貴史に犯される里帆を、高成はじっと見つめており、
新山に「また固くなってる」と言われます。

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「カラミざかり vol.2」より

つまり、貴史に犯される里帆を見ながら、興奮しているわけです。
これも高成の性癖を示す伏線と言えるでしょう。

 

 

次に、中盤のシーン。

里帆が貴史と二人きりでしばらく会っていたことを知り、

里帆が貴史に開発されたことを知った高成は、

ギンギンになった上、

狂ったように里帆を犯し続けます

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「カラミざかり vol.2」より


このシーンも、当時は

「ショックのあまり自棄になってるんだな…」としか思いませんでしたが、

vol.3を読んだ後だと、ネトラレ属性から

「ただ単に興奮していた」と解釈できます。

 

 

 

 

③まとめ

 

高成はvol.3で突然、ネトラレ属性に覚醒したように見えますが、

実はvol.1から幾つもその伏線があり、

最初からネトラレ性癖の傾向があった

ということが分かりました。

 

僕はvol.3を最後まで読んで、

里帆とああいう繋がりしか持てない高成をかわいそうだと思いましたが、

元々ネトラレ属性で、脳が壊れたわけでもないのなら、

「好きな娘が犯されると興奮する」高成と、

「誰にでも体を許してしまう」里帆とで、

(皮肉にも)なかなか相性の良いコンビかもしれませんね笑

 

 

その後の里穂を見ると、どうも里帆は浮気癖があるようですし

(回想で二回彼氏を作って二回とも多分浮気をしている)、

今後誰かと結婚しても、性への関心が強く、断れない性格のため、

きっと浮気癖は治らないと推測できます。

 

なので、里帆は高成と「浮気すること前提の結婚」として、

結婚するのもアリなのかな…とふと思いました。

 (ていうか、あの体質の里帆と結婚できる男って、もはや高成しかいない気が…)

 

 

今回は「高成はいつからネトラレ属性を覚醒させたのか」を考察しましたが、

結論としては、

「高成は最初からネトラレ属性のケがあった」

という答えに行きつきました。

 

桂あいり先生の周到な伏線の貼り方には、ただただ脱帽です。

 

 


では今回はここまで。

 

 

 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

カラミざかり考察:なぜ読者は飯田里帆に恋をするのか ~心理学からみたカラミざかり~(ネタばれあり)

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なぜ読者は飯田里帆に恋をするのか

 

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「カラミざかり vol.1」より

 

心理学において、人間同士が仲良くなったり好意を感じるためには、

「自己開示」が必要だとされています。


「自己開示」とは、

「自分はこう思う」「自分はこういう趣味を持っている」などを指します。

 

しかし、「カラミざかり」シリーズにおいて、

飯田里帆は一度も「自己開示」をしません。


里帆は何を考えていて、どんな趣味をもっていて、どんな夢があるか。

そういったことは、高成にも読者にも明かされません

 

みなさんも、

「何考えてるか全然分からないな…」「全然自分のこと喋らないな…」って人と、

恋人になったり、友達になったりしたいと思いませんよね。

 

では、なぜ読者は、「自己開示をしない」飯田里帆にをするのでしょうか。


(「桂あいり先生の絵、演出が魅力的すぎるから」といえばそれまでなのですが、

それだと話が終わってしまうので…)

 

今回は、「読者はなぜ飯田里帆にをするのか」を、
色々な心理学の概念で考察してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

飯田里帆と希少性の原理

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

「希少性の原理」とは、

「人間は『手に入りにくくなる』と

 そのモノや機会が貴重なものに見えてくる」

という心理現象です。

 

もっと詳しく説明すると、

人間は、「あるものが失われてしまう」と考えるときの方が、

同じくらいの価値のものが手に入ることを考える時よりも強く刺激されるんです。

(モヤモヤする寝取られ・BSSジャンルの漫画が人々を魅了し続ける理由も、

この心理現象で説明できると思います。)

 

この心理現象は、一般的に「人にモノを買わせる」ときに、

「これは残り少ない貴重なものですよ!」というテクニックとして使われます。


みなさんも、例えばケーキ屋で

①普通のショートケーキ

②「年間100個しか採取できないイチゴを使ってる」ケーキ

値段が一緒だったら、多くの方が②に興味を持つと思われます。

 

そして、この希少性の原理が、

人間心理において最も強力に働くシチュエーションがあります。

 

それが、「他人との競争」です。

 

人は、「希少なモノ」「他人と奪い合っているとき」に、

そのモノをより高く評価し、価値が高いと考える性質があります。

(デパートのバーゲンセールで、商品を巡り奪い合いが発生する理由がそれです)。

 

 

以上より、「飯田里帆に読者がをしてしまう理由」の一つ。


それは、

 

里帆が「地味だけどスケベ」という希少な存在であると同時に、

「里帆が他の男たちにモテる=人との競争がある」ことで、

希少性の原理が非常に強く働くためだと考察できます。

 

飯田里帆がもともと魅力的なキャラクターなのはもちろん、

読者から見ると里穂は、それこそ世界に一つだけの花で、

その花を「自分だけが摘み取りたい!」って欲求が生じるということです。

 

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「カラミざかり vol.2」より

 

この希少性の原理が作中でみられるヒット作品は、他にも多々あります。


例えばよくアニメとかで、その作品のヒロインがモブ男に、

「うわっ…あの娘可愛い…。付き合いてぇ…」とか言われるシーンありますよね。

あれが希少性の原理です。

 

代表的なのは、「天空の城ラピュタ」における、シータでしょう。

シータが海賊船に乗ったシーン。

ドーラの息子ルイがシータに向けて

「イイ(可愛い)…)」と言っていたのを覚えていますか?

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他にも多数の乗組員たちから、

「何か手伝うことない…?」とシータはアプローチされてましたよね。

そうして競争が生まれることで希少性の原理が働き、

ラピュタの視聴者は、自然とシータを、より魅力的だと思うようになっていきます。

 

 

カラミざかりの読者は、

新山智乃より飯田里帆の方に魅力を感じている人が多いかもしれません。


でも一つ想像してみてください。

里帆が、貴史からも藤野からも、あらゆる男に相手にされなくて、

智乃が異常なまでにモテまくっている世界線を。


全ての男が、「新山智乃を俺の女にしたい!」って言ってたら、

なんか智乃の方がより魅力的に見えてきませんか?


よく男性が「アイドル、女優と結婚したい!」という願望を抱くのも、

全国に競争相手が大量にいるという前提から、

希少性の原理が働いている結果だと思います。


ネトラレ漫画を読んだときのモヤモヤ感と、

好きなアイドルが結婚したときのモヤモヤ感、

二つがなんか似てるのもこれが原因なのでしょう。

 

 

 

 


黒髪ロングヘアーの魔力

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「カラミざかり vol.1」より

 

もう一つ、読者が飯田里帆にをする理由として挙げられるのが、

里帆のトレードマークである

「黒髪ロングヘアー&髪のキューティクル」です。


心理学によると、世界共通でモテる女性の条件の中に、

「ロングヘアーでキューティクルがある」

というものがあります。

 

男性は常に「妊娠に最適な女性」を本能で探しているとされ、

「妊娠に最適」だと判断された女性がモテるという前提があります。

 

そして、最も妊娠に最適な女性は、「健康な若い女性」です。


つまり、男性には本能で

「女性の健康・若さ」

を見分ける能力が備わっています。

 

そして、その「健康・若さ」を男性が見極める際の指標の一つが、

女性の「髪」なんです。

 

人間の髪というのは、加齢と共にパサパサになっていきます。

不健康でも、髪がパサパサになりますよね。

女性は、サラサラの状態で髪を長くすることは、

高齢になればなるほど難しくなっていきます。

 

よって、

艶々キューティクルのロングヘアーの女性=若くて健康的

だと男性は本能で察知し、

「若くて健康的な女性を妊娠させたい欲求」から

男性はロングヘアーの女性に魅力を感じてしまうのです。

 

 

もうお分かりだと思いますが、

髪の艶々感、キューティクルが一番映えるのは、

(漫画では特に)黒髪ですよね。


そう、読者が飯田里帆に恋をしてしまうもう一つの理由は、

以上より、

「黒髪ロングストレートだから」と言えるでしょう。

(桂あいり先生は髪の描き方が本当に流麗なので、より黒髪が魅力的になってます)

 

思えば、アニメや漫画でも、

黒髪ロングストレートキャラって男性に凄く人気ですよね(けいおん秋山澪など)。

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一見ハデ系女子が好きそうな木戸先輩が、夏祭りで里穂を選んだのも、

男の本能によるものだったのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 


飯田里穂の赤面の魔力

 

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「カラミざかり vol.3」より

 

もう一つ、心理学の観点から、

「読者がなぜ飯田里帆に恋をするのか」を考察してみたいと思います。

 

 

男性は、その女性が健康的で、子供を産めるかどうかを見極めるにおいて、

「唇を見る」と言われています。


唇の色って、そのときの体調がはっきり出ますよね。

病気のときは青くなり、元気なときはピンク~赤色になる。

男性は、このの色で女性の健康度を測り、妊娠に適しているか判断します。

(よって赤やピンクの口紅は、自分をより魅力的に見せる効果があります。)

 

でもこれって、顔の血色にも同じことが言えると思いませんか?


よく「顔が青くなる」と言いますが、

顔の血色にも、その女性の健康状態が表れます


つまり顔が赤くて血色のいい女性というのは、それだけ健康的というわけで、

「妊娠させたい!」という男性の本能を刺激します。

(女性が頬にチークを塗る理由は、こういう背景があるからと推測できます)

 

 

そこで問題になるのが、読者が度々見せられる、

里帆の赤面

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「カラミざかり vol.2」より


ウブな性格だからか、智乃に比べ、

明らかに赤面するシーンが多いように思えます。

 

 

つまり、里帆が度々赤面する姿は、

読者にとっても、作中の男たちにとっても、

「この娘は血色が良くて健康的=妊娠させるのに適してる=妊娠させたい!」

という本能を煽られるわけです。

 

運動直後で顔が上気した女性を見たとき、

「なんかエロい」感じた経験はありませんか?


それらすべてに共通するのは、

男性の「血色の良い健康的な女性を妊娠させたい!」

という本能によるものといえるでしょう。

 

 

 

 

 

まとめ

 

以上考察してきた結果、

読者が飯田里帆にをする心理学的理由は、

①里帆が他の男たちにモテまくるから(希少性の原理)

②黒髪ロングストレートだから

③何回も赤面するから

の3つが挙げられます。

 

 

飯田里帆というキャラクターは本当に魅力的なので、

読者が恋をする理由として、上記に挙げたもの以外にも

本当に沢山理由があると思います。

 

みなさんも、自分がなぜ飯田里帆にをしてしまったのか、

試しに色々と考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

では長くなったので今回はここまで。

 

 

 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

カラミざかり考察:飯田里帆には、感情は存在していたのか (ネタばれあり)

※カラミざかりの個人的考察をしていきます。個人的な解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。
 

 

 
 
 
飯田里帆には感情は存在していたのか
 

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「カラミざかり vol.2」より
 
「カラミざかり」の読者の皆さんは、飯田里帆に対して
「この娘、感情ないんじゃね?」
って感じているかもしれません。
人形のように男たちに好き放題される姿を見せられると、
そう思ってしまう人もいるでしょう。
 
しかし、目に見えるものだけが真実とは限りません。
カラミざかりはあくまで、
「高成の目」「神(読者)の目」の二種類のカメラで、
里帆をひたすら追いかけている構図ですので、
当然カメラ越しには、里帆の心情や本音は聞こえてきません
 
そこで、その「カメラ越し」にも分かる範囲で、
飯田里帆には感情があるのか
を検証していきたいと思います。
 
 
 
 
 
①飯田里帆と恋愛感情

 

「カラミざかり」作中において、

里帆が恋愛にまつわる感情を表に出したと思われるシーンを検証していきます。

 

 

一つ目は、「カラミざかり vol.2」における、大学生たちとの肝試しシーン。

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「カラミざかり vol.2」より

↑藤野に手を握られるシーンで、里帆は智乃と同じく赤面しています。

藤野に一目惚れをしている智乃と同じ表情なので、

「ボディタッチをされて照れているだけ」とは言い切れないと思います。

(貴史が同じように手を握っても、里帆はこんな表情しないでしょう…。)

 

つまり里帆は、少なくとも新山など一般的な感性の女性と同じく、

「イケメンをイケメンだと認識していて、ちゃんとイケメンにときめく」

ということが分かります。

 

この時点で、

「飯田里帆は性欲だけで無感情」

という意見は成立しないんじゃないでしょうか。

 

 

 

二つ目は、vol3終盤、高成が里帆に告白?にいくシーン

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「カラミざかり vol.3」より

高成はまだ何も告白していませんが、この時点で里帆は赤面しています。

 

ここからは色んな里帆の感情が想像できます。

 

①夏祭り以来、久しぶりに高成と会ったから恥ずかしい

②高成と昔「カラんだ」ことを思い出している

 

など想像できますが、

高成と里帆は毎日学校で会ってることを踏まえると、

流れ的に

③恋の告白をされる可能性に緊張している

が最も有力ではないでしょうか。

もし③だとすれば、

「二人っきりで呼び出される=恋の告白」って認識しているわけで、 

それなりに恋愛に対して関心があるってことですよね。

 

(ちなみにこのシーン、

「高成にワンチャンあったのか?」と気になる方も多いと思いますが、

僕は「なかった」と断言できると思います。

里帆はこのとき藤野との関係に夢中ですし、

そもそも藤野に開発される前ならともかく、開発された以上、

いざ付き合えても、回想シーンに出てきた「優しさが取り柄の彼氏」のように、

高成のテクニックに里帆が性的に満足できず、浮気されてしまうのがオチでしょう…)

 

 

 

 

余談ですが、里帆は高成の告白を受ける前に、洋服を着替えています。

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「カラミざかり vol.3」より

下はズボンからロングスカートに、

上は部屋着っぽいTシャツから普通のTシャツになっています。

「さすがに部屋着では外には出れない」ってことなんでしょうが、

里帆が自分の容姿に関して、

(一般的な女子と同じで)無頓着ってわけじゃないのが、

こういった部分からも読み取れます。

 

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「カラミざかり vol.2」より

↑ちなみにvol.2にも似た服装は出てきていましたが、

告白シーンよりスカートが短いです

里帆って地味系女子の印象で、ファッションとかにも無頓着に見えて、

ここでもスポーツサンダルを履いたり、普通におしゃれですよね。

 

里帆は一見カースト低そうな地味女子に見えるため、

高成や読者を「オレでもいけるんじゃ…」と前のめりにさせてしまうところが

罪深い部分です(実際は智乃と仲良いだけあって普通に女子女子してる)

 

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「カラミざかり vol.2」より

(↑里帆は貴史の家に通うときも、お洒落なミュールサンダルを履いてきていた)

 

 

 

 

 

②飯田里帆、恋愛感情に鈍感説

 

 

これまで推測してきた中で、

・里帆は一般的な女子と同じく恋愛への関心、知識を持っている

・里帆は一般的な女子と同じく、おしゃれに興味を持っている

 ということが見えてきましたが、

「里帆は恋愛ごとに対して実は超鈍感なんじゃ…」というシーンがあります。

 

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「カラミざかり vol.3」より
智乃が、藤野への好意を仄めかすシーン。
里帆は、智乃のこんなあからさまな「恋する態度」に気が付きません。
(気が付いた上で、性欲を優先して無視したんなら相当腹黒ですが…)
 気が付かない結果、里帆はこの後、二人きりで藤野と会い続けます
 
智乃はvol.2で「高成は里帆に惚れている」ことにすぐに気付いたことを踏まえると、
やっぱり里帆は、恋愛感情に非常に鈍感なんじゃないかと想像できます。
(ちなみに心理学によると、第三者の方が当人達より2倍脈アリに敏感だそうです。)
 
高成の気持ちに気が付かなかったのも、この鈍感さ故なのでしょうか。
 
 
加えて、
里帆は恋愛感情だけでなく、
「人間の感情自体に鈍感」という傾向も見られます。

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「カラミざかり vol.3」より

上記画像は、

「藤野と密会していることに嫉妬した智乃が里帆をシカトしたシーン」ですが、

普通、里帆は智乃を出し抜いて藤野と密会している罪悪感から、
「あのことで智乃ちゃんに嫌われたんだ…」と察するべきシーンですよね。
 
しかし、どうやら里帆は「なぜ智乃にシカトされたのか」察していませんでした。
 
その後、野村アンナの言葉によって、智乃は里帆との仲直りを決意しますが、
あろうことか、仲直りのチャンスである下校中に、
里帆は藤野から誘いを受けて、藤野の元へ行ってしまいます。
 

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「カラミざかり vol.3」より
 
この行動に関しては、正直「うーん…」って思いますよね。
可能性としては、
①友達との仲直りよりも、性欲を優先させてしまった
②藤野との密会が智乃にバレてないと思ってる(=なぜシカトされたか分かってない)
だと思いますが、①だと腹黒になるので、個人的には②だと思いたいです。
②だとすると、里帆は恋愛というより、人間の感情自体に鈍感な感じがします。
 
つまり、相当な天然ちゃんってことでしょうか…笑
 
 
 
 
 
③まとめ
 
「里帆に感情は存在していたのか」を検証しましたが、
普通におしゃれするし、イケメンにときめくし、
恋愛にもある程度の興味関心があると思われるため、
一般的な女子と同じく「感情がある」と言えるでしょう。
 
ただ、vol.3の新山の一件から察するに、相手の感情に対して非常に鈍感なので、
「向こうから積極的にアピールしてくる場合」でないと、
恋愛に発展しにくい体質なのでしょう。
 

実際、vol.3最後の回想シーンで、

 

「優しさが取り柄の彼氏」

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「カラミざかり vol.3」より

「イケイケの彼氏」

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「カラミざかり vol.3」より

少なくともこの二人の彼氏ができています。

この二人の彼氏は高成と違って、積極的に里帆にアプローチしたのでしょう。

まさに貴史の言葉↓が胸に突き刺さります。

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「カラミざかり vol.3」より

(しかし「イケイケ彼氏」はともかく、

里帆がなぜ「優しさが取り柄の彼氏」に惚れたのか気になる…)

 

 

 

これまで「カラミざかり」を読んできた読者からすると、

里帆にとっての彼氏=セフレと同じだと思う人も多いと思いますが、


里帆は性欲が強すぎるだけで、感性、感情は普通の女子と思われるので、

「普通に恋愛して付き合った」という確率が高いです。

 

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「カラミざかり vol.3」より

(↑里帆のラインのプロフ画像。普通の女子っぽい趣味が垣間見える)

 
 
 
読者からすると、
性欲だけに見えていた里帆が、
実は恋愛感情がちゃんとあった可能性。
 
これって何よりショックですよね。
 
だって、カラミざかりの作中では、
里帆の相手は全員セフレ
「心まではまだ誰にも奪われてない」って割り切れば、
なんとかネトラレシーンも耐えられたかもしれません。
 
 
 
里帆は彼氏と、
どんな表情で、
どんな会話をして、
どんな生活を送っているんだろう。
親も公認の仲なんだろうか。
こんな想像(妄想)が頭に渦巻いて、〇にたくなります
 
 
 
「この夜、この暗い夜に恋しい男と二人! 何をしているか解らぬ」
(田山花袋「蒲団」より)
読者はこういった心境に、未来永劫苦しめられることでしょう。
 
 
 
 
では今回はここまで。
 
 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

「カラミざかり3を読んだ後、なぜ失恋したような気分になるのか」の理由を考察 ~桂あいりの心を揺さぶる天才性~ (ネタばれあり)

※カラミざかりの個人的考察をしていきます。個人的な解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。
 

 

 
 
 

カラミざかり VOL3を読んだ後、

人はなぜ失恋したような気分になるのか

 

 
 
 
 
カラミざかりには、数多くのネトラレ的なシーンがあります。
 

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「カラミざかり vol.2」より
 
vol.1の貴史、vol.2,vol.3の藤野など、
飯田里帆が
主人公以外に犯されるシーンは多々あります。
 
しかし、そういったネトラレシーンよりも、
vol.3、ラストたった2ページの
里帆から聞かされた性体験の回想シーンで、
僕はかつてないほど○にたくなりました
失恋したような気分です。
それはなぜか。

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「カラミざかり vol.3」より
 
それを考察すると、桂あいりという作者の、
心を揺さぶる天才性が見えてきます。



 
 
①カラミざかりの心理テクニックとは
 
 
一見カラミざかりは、
里穂が他の男に犯される姿を「ネトラレもの」として楽しむ作品に思えます。
それは間違ってはいないですが、実はその「ネトラレ要素」すらも、
vol.3、ラストの回想シーンへの布石として読み取ることもできます。
 
 
 
 
 
作品中、里帆が他の男に抱かれているシーンは、
主人公の高成からすると、
「飯田は今何をしてるんだろう…」状態です。

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「カラミざかり vol.2」より
つまり、主人公である高成は、里帆の現在をなーんにも知らないわけです。
 
 
 
 
 
しかし、読者は違います←ここ重要。
 
 
読者に対しては「漫画」という形で、
vol.1から里帆の性的な日常は殆ど赤裸々に明かされています

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「カラミざかり vol.1」より
 
 vol.1における里帆のオナニーシーンなど、
読者は「漫画」を通じて、「神の目」として、
里帆の日常や秘めたる行いを監視し続けているわけです。

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「カラミざかり vol.3」より
里帆が他の男に抱かれたりしてると、モヤモヤとした「ネトラレ感」はありますが、
裏腹に、どこか「里帆は自分の手の内にある」という安心感を読者は感じると思われます。
なんてったって、主人公である高成より、読者の方が里帆について詳しいんですから。
 
 
しかし、最後の最後、高校時代から時間が飛んで、
とうとう読者は里帆の日常を監視できなくなります。

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「カラミざかり vol.3」より
初めて読者は「神の目」を奪われ、
作品に突き放される体験をするわけです。
 
 
 
「好きな娘が今、誰と何をしているか分からない」
 
これほど男を不安にさせることはないと思います。
(田山花袋の「蒲団」を始め、男心理の長年のテーマかもしれません)。
 
 
vol.2より、高成はその
「好きな娘が今、誰と何をしてるのか…」という不安に苦悩し続けているわけですが、
これまで読者は「神の目」ですから、
高成の苦悩を100%理解することは出来なかったわけです。
 
 
カラミざかりが巧みなのは、
読者に「神の目」を持たせることで潜在的安心させ、
最後の最後、「時間の経過」という形で「神の目」奪い去ることで、
 
読者を高成と同じ
「飯田は今一体何をしてるんだろう…」地獄
に突き落としたわけです。
 
(飯田里帆にをしていた読者からすると、
このまま里帆の人生を「神の目」で追いかけ続けたい、
そんな心境だったと思います。)
 
 
つまりカラミざかりという作品は、
高成とともに、読者まで一緒に「失恋」する構図
になっているんですよね。
 
 
 
これって、最早高成ではなく、読者に対する「ネトラレ」ですよね笑
ラストシーンで、里帆のプライベートを赤裸々に聞き出せる立場になった高成は、
元々読者がいた「神の目」のポジションになりつつありますし、
読者と高成の立場が入れ替わっています。
 
桂あいり先生は、最初から高成ではなく、
読者である僕たちを、
メタ的に地獄に突き落とす目的を持って
この作品を描いていたのかもしれません笑
 
それが、カラミざかりが他のネトラレ・BSS漫画と決定的に違う点なのかもしれませんね。
(一般的に、主人公が地獄に突き落とされる姿を読者が見せられる構図が主流ですが、カラミざかりは読者が地獄に突き落とされ、高成はある意味救われています)
 
 
 
 
 
②まとめ
 

心理学に、コントラストの原理」というものがあります。

これは、
「二つ目に提示されたものが一つ目と異なる場合、その違いがより強力に見える」
という効果になります(ヤンキーが猫を拾うとめっちゃ優しく見えるアレです)。
 
vol.1からvol.3にかけて、
読者に「神の目」を与えることで潜在的安心させ、
そこから急激に突き放して不安にさせる。
 
云わば、毎日一緒だった好きな娘が、ある日突然目の前から消えたような状況。
 

これほどコントラストの原理が効果的に使われてる演出もないと思います。
 
改めて桂あいり先生の怖さ、心を揺さぶる天才性を思い知りました。
 
 
では今回はここまで。

 

 

 

 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

 

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

   

カラミざかり3考察:ラストの里帆と高成は何歳だったのかを考察 (カラミざかり3 ラストシーンより)

※カラミざかりの個人的考察をしていきます。個人的な解釈を大いに含むため、苦手な方はご遠慮ください。
 

 

 
 
 
VOL.3ラストシーン、
高成と里帆は何歳だったのか
 
 
 

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「カラミざかり vol.3」より
 
カラミざかりvol.3、ラストシーン。
高成と里帆は、いったい何歳だったのかを推測します。
 
 
 
高成はスーツ姿で「会社から呼び出しだ」と発言していることから、
普通にサラリーマンだと考えられます。
そうすると、高成と里帆の年齢に関する二つの可能性が浮かびます。
 
①高成が大卒社会人(22歳〜)、里帆がフリーター
②高成が高卒社会人(18歳〜)、里帆が大学生
一般的な流れで考えると、
里帆が大学生である②の可能性が高いと思われます。
しかし、
僕は里帆がフリーターである①の可能性が高いと考えています。
それはなぜか。
 
 
vol.2において、高成が、予備校に通い詰めだったことを覚えていますか。
他の3人が肉欲に溺れている中、
高校二年生ながら、高成一人だけが予備校に通い詰めていました。
また、予備校をサボったら外出禁止にするほどの、
厳しい、真面目な家庭環境で育っています。
 
 
上記から考えるに、
その後いくら高成が里帆のことでメンタルをやられていたとしても、
高成は高校卒業後、大学受験して大学に通った可能性が高いです。
 
 
その流れで現在サラリーマンになった高成バイトをする里帆の立場を考えると、
(高成が短期大学に通った or 里帆が大学院などに進学したんじゃない限り)
同い年の里帆がフリーターという風に推測できます。
 
 
では、上記の推測を前提とした上で、
里帆はなぜ大卒後、フリーターになったのかを推測したいと思います。
 
 
 
 
 
現在に至るまでの飯田里帆の時系列
 
 
回想シーンをもとに、現在までを時系列で考えると、
「イケイケ彼氏と同棲」→「イケイケ彼氏の部下に乱暴される」→現在
になります。
 
 
時系列から考えるに、
里帆は現在も「イケイケ彼氏」と同棲中だと考えられます。

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「カラミざかり vol.3」より
もし既に別れている場合、
回想中「"同棲してた"イケイケの彼氏」と表記されるはずです。
(実際は「"同棲してる"イケイケの彼氏」と表記)
 
その後里帆は「イケイケ彼氏」の部下に乱暴されていますが、
部下に乱暴されたことは「イケイケ彼氏」にはバレず、
順調に交際中なのでしょう。
 
 
 
 
 
 
里帆はなぜフリーターになったのか
 
 

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「カラミざかり vol.3」より
彼氏と同棲中の里帆が現在フリーターである理由を考えると、
(単に就活に失敗したなどの可能性は置いておいて)
里帆は「イケイケ彼氏」と、
「結婚を前提の同棲」をしているのではないでしょうか。
 
 
社会人彼氏と大学時代に付き合い始めて、
結婚を前提の同棲をし続けた結果、
特に就職活動などはせず、現在フリーターとして落ち着いた。
 
現代は共働きが普通の社会なので、説としては少し弱いかもしれませんが、
彼氏との関係がすこぶる良好なら、ありえなくはないと思います。
 

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「カラミざかり vol.3」より

チラッと出てきた家の内装↑を見る限り、

結構広そうな家で同棲していると推測できます。

部下もいる立場ですし、里帆の彼氏はそれなりの収入だと予想でき、
結婚も十分可能性として考えられます。
 
(里帆がフリーターになった理由として、
卒業後、何らかの「夢追い人」になったという可能性もありますが、
作中、そういった伏線が全く見られなかったため、
ここでは割愛いたします。)
 
 
 
つまり、
高成も読者も見たことのない、
「恋人にしか見せない顔」の里帆を
全く知らない男が独占していた上、
 
このままあっさり結婚して、
本当に手の届かない場所に行ってしまう
可能性があるということ。
 
↑これ、寝取られ以上にきついんじゃないでしょうか…。
(寝取られは、最初はヒロインと恋人関係なだけマシだと思います)
 
 
 
そして桂あいり先生のエグいところは、
里帆の「恋人にしか見せない顔」を、
高成だけでなく読者にも見せません。

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「カラミざかり vol.3」より
  (↑里帆が彼氏といるときの表情は、読者に見えないよう背けられている)
 
里帆が恋人といるときも、セフレといるときも、
どっちも同じ表情をしているなら、読者もある意味安心できます。
「この娘にはやっぱり恋愛感情はなくて、彼氏もセフレも同じ扱いだな」
=「自分の今まで見てきた飯田里帆と変わらないな」と安心できる
 
しかし↑の画像のように、恋人とのセックスで顔が見えないと、
実は里帆には恋愛感情があり、彼氏には「読者も知らない顔」を向けている
という想像の余地が生まれます。
 
そして読者は(続編などが出ない限り)その顔を見ることはできないわけです。

 

 
 
つまり先生が苦しみを与えたのは高成だけでなく、
飯田里帆に恋をしていた読者にも、
「高成と同じ苦しみ」を与える構図になっているんですよね。
(それにしても、同棲してる彼氏がいるのに、普通に店長と浮気をする里帆は…)
 
 
 
 
まとめ
 
 
僕としては、里帆が複数男性と肉体関係を結ぶことより、
里穂が「普通に恋をして、同棲して、結婚するかもしれない」という想像こそ、
一番胸が苦しくなってネトラレを感じる瞬間なんです。
(本編中、里帆が唯一奪われていなかったのが「心」でしたから。)
 
 
久しぶりにFacebookを開いたら、
昔好きだった娘が結婚して子供もいた的なアレに近い。

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回想であえて「同棲」という言葉を出した、
桂あいり先生の言葉のチョイス、凄すぎますよね。
あの一言で、物語にさらに想像の余地と奥行きが広がり、
あの一言で、かつてないほどモンモンとさせられています。
 
(剣道の達人の一手のように、
わずかな動作で骨を砕く一太刀をかます
桂あいり先生は、言うなれば「ネトラレの達人」とも言えます。)
 
 
 
同棲ってことは、
仕事から帰ってきた彼氏に、里帆が料理作りながら
「お帰り! お仕事お疲れ様! 」
って毎日やってるかもしれない。
 
想像するだけで地獄ですよね?

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「カラミざかり vol.3」より
(↑高成に向けた励ましの言葉。彼氏に向けたときの表情は想像したくない)
 
 
こういう細かいところに
色んな「想像のタネ」を仕掛けるのが桂あいり先生だと思っているので、
皆さんもカラミざかりを読んで、
色んな想像をして、
小説のように「空白を読む」ことで、
普段とは違ったカラミざかりの楽しみ方をしてみてください。
 
 
では今回はここまで。
 
 
 

「カラミざかり番外編 2〜竹内先輩と部室〜」カラー版 前編を読む

「カラミざかり番外編〜貴史と飯田〜 カラー版」を読む(桂あいり先生のあとがき付き)

カラミざかり vol3 カラー版 前編を読む

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カラミざかり vol3 カラー版 後編を読む(桂あいり先生のあとがき付き)